「いいいいいいい委員長ぉおおおおおおおお!!!」 「…うるさいよ。とてもうるさいよ。聞こえてるってば」 「いいいいいいいいいいんちょおおおおおおおおおおおお!!!」 「ねえちょっと聞いてるの?僕ちゃんとの前に立っているよね?」 「っは!!委員長!おいででしたか!」 「…うん、そうだね。 まあかれこれ1分程前からうっせえ叫び声が聞こえてきたからこうして外に出ていたよ」 「え!それは最低野郎っすね!委員長の家の近くで命知らずな事を!」 「本当に最低だよね。そんな奴は咬み殺したいと思う僕は、どう?」 「当たり前ですよ!こんな夜遅くに騒いでる馬鹿野郎は馬鹿ですよ!」 「…相変わらず頭が機能していないみたいだね。怒る気も失せたよ」 「へえ?珍しい!」 「………君は本当に死にたいみたいだね……」 「い、いや、そのような事は決して……。あ!ああ、ほら、こんな日にやめましょうよ!」 「こんな日…?」 「今日は委員長の、誕生日じゃないですか!!」 「…………え?」 「……………………はい?」 「………………………………」 「…………え?あ、あのまさか私間違ってました…?」 「………いや、間違ってない…けど…」 「ですよね!良かった!プレゼントがあるんです!」 「…ふーん、そのプレゼントってのは君が今頭に付けている耳に関係しているのかな?」 「あ…え…、あ、いや、コレは今日ネズミーで遊んできて…」 「へえーじゃあ今はその帰り?僕の誕生日はついでって事か。ふぅーん」 「え?!い、いきなりどうしたんですか!?コレは委員長ですよね?!」 「別にぃ。そう、にとって僕の誕生日はついでなんだ。ま、気にしてないけどね」 「 超 気 に し て る じ ゃ な い で す か ! ! え?あ、あっとえっと…、何か癇に障ることでもありました…?」 「気にしてないって言ってるじゃん。ねえ、僕の話聞いてた?」 「き、聞いてますけど……。え、あのまさか、3年目にしていきなりツンデレ路線スか…?」 「…はあ。夜遅いから一先ずは家に入りなよ。玄関先じゃ近所に迷惑かかるし。…べ、別に5月と言えど肌寒そうにしているを見かねてとかそんなんじゃないんだからね!」 「わ、わぁー!!」 |
「あらちゃん。ご機嫌よう」 「あ!ご機嫌麗しゅう、マダーム!!」 「…え?何コレ?僕の知らない間に、何この状況?」 「いやー、委員長のおうちはお母様が美人さんで羨ましいです!」 「ふふ、お上手ね。褒めても何も出ないわよ」 「………いや、何コレ?いつもはこんな上品な感じじゃないよね?」 「それじゃ、邪魔者はそろそろ退散するわね、恭弥」 「あ、ああ………うん……?」 「最初は痛いって言うかもしれないけど、しっかりリードするのよ」 「ラストは下ネタかよッ!!!!母さんは僕にリビングで何をさせたいんだ!!?」 「え、え?委員長いきなりなんですか?夜は叫んじゃったら迷惑ですよ」 「そうよ。もう、あなたが叫んでどうするの?」 「自重って言葉知ってる?!ねえ、知ってる!?」 |
「………………………」 「………………………」 「………委員長、落ち着きました?」 「……ああ。夜中に叫ぶ馬鹿野郎は馬鹿だね…全く…」 「いや、意味分かんないっす」 「………………………」 「あ!えーと、はいコレ、プレゼントです!」 「……………なんだい、これは」 「………えっと、あ、ほ、ほら…、コレって何か委員長の鳥と似てません?」 「似てねえよ!!!何だよコレ?!どう見てもETじゃないか!!」 「い、ETじゃないですよ!スティッチですよ!」 「…そ、そんなの青いか茶色いかの違いでしょ…こんな妖怪…」 「いや、あの………。…はい、適当な言い訳作った私が悪いですよね…ごめんなさい…」 「…まあ、言いたい事は分かるよ。つまり君は僕の誕生日を物の見事に忘れていて、それで遊んでいる途中に思い出したんだけどプレゼントに困って、こうなったんだろ?」 「一ミリの誤差もございません……」 「…別に、そんなの気にしなくていいのに」 「で、でも……」 「…分かる、分かってるよ…。アンケート取ったらこのシリーズが妙に人気があったしこの書き方はあまり頭を使わなくていいしで調子乗ってクリスマスも出しちゃったしね…」 「あ、あのそういうリアルな話はあまり……」 「だって、今しなきゃいつするっていうんだい」 「え………あ、明日とか……」 「……ああ、そうだ。このシリーズには時間を作ってしまった」 「え?……え?」 「明日話すと言えば、そこでもう未来が出来る。だけど、過去になる時だってあるんだ」 「委員長…?」 「今僕は高校一年生で、そして、は中学三年生」 「本当なら、時間を作らなければ、ずっと中学校生活が続くはずだった。僕はずっと委員長のままで、は風紀委員のまま。だけど、もう僕は卒業した。…はさっきから僕を委員長って呼ぶけれど、僕はもう委員長じゃない。現並中風紀委員長は、君だ」 「………い、委員長、やめましょうよ…そんな、そんな話しは…」 「……だからね、僕は…」 |
「あはー、休みっていいね〜」 「めっちゃ混んでてウゼエけどね〜」 「…沢田君、疲れすぎて頭おかしくなった…?」 「でもやっぱり、こういう日じゃないと皆一緒に来れないからね!」 「はひー、京子ちゃんは元気さんです…」 「そう?あ、ハルちゃん!あのコーヒーカップ乗ろう!」 「…コーヒーカップみたいな餓鬼向けのまで混んでんのかよ…」 「ははっ、おいおい獄寺さっきゴンドラではしゃいでた奴がいう台詞か?」 「う、うっせー野球馬鹿!!」 「…というかここには餓鬼向けのものしかないと思うけどね…」 「ちゃんも、一緒乗ろ!」 「うん!」 「それにしても、よくココのホテル取れましたねー」 「ああ、ランド内のって事?本当に山本様様だよ」 「別にオレは何もしてねーぜ?たまたま店に関係者が来て取れただけだし」 「ま、これで明日もランドで遊び放題!ヤッター!」 「……でも、なんつーかその、が来るとは思ってなかったなあ」 「え?どうして?ツナ君」 「だって…今日……なあ?」 「……え?どうして私を見るの?え、今日…?子供の日だなあとは思うけど」 「いや、今日、ヒバリさんの誕生日じゃん」 |
「僕が言いたいのは…そんなめちゃくちゃ締める時だってのにどうしてETのカチューシャなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「え?!あ、いや、ETじゃなくてスティッチですってば!!!」 「そんなのもうどうでもいいよ!名前なんて…分かればいいじゃないか!!」 「い、委員長が一番分かってないじゃないですか…」 「………もういいや。とにかくはこれはこれで終わりって事だね」 「終わり?」 「君が言っている『委員長』はもういないんだよ。これからだってそうだ。 僕らの中学校時代は終わっちゃったんだ」 「…終わりなんて、そんな事言わないで下さいよ」 「ありふれた言葉だね。…しかもそんな馬鹿みたいな耳をつけているから脱力しちゃうよ。君は、本当に変わった子だ」 「…確かに、もう中学校は終わっちゃいました。時間は待ってくれちゃいないんです。現に卒業式の話を書こうとしてたけど乗り過ごした馬鹿がいました」 「そうだろうね。アレに時間制限なんて無意味なことだ」 「だけど、だけど委員長。何も人生は中学校生活だけじゃないんですよ?」 「……………」 「これからもっと楽しいことがあるはずです」 「……簡単に言うね。これからどうなるか分かるはずないのに」 「勿論です。でも予想できるものもありますよ」 「……それは?」 「私、高校になってもまた風紀委員に入ります。勿論、委員長はあなたです。 ……って、簡単すぎましたかね?」 「………………………」 「…………委員長?」 「べ、別に普段ちゃらんぽらんながいきなり真面目な事言い出してしかもちょっと感動したとか言わないんだからね!!!!!!!!!!」 |
「、すっげー勢いだったなー」 「しかも、ちゃんと宿泊代も置いて…」 「ちゃん、とーっても謝ってましたし…」 「うん。でも、なんだかんだ言ってにとってヒバリさんは大切な存在だしね」 「あんな奴を慕う理由がわかんねー…」 |
「…ん?あれ…。僕もも寝ちゃってたのか…………。母さん?」 「ゆうべはおたのしみでしたね」 「え?!何そういうオチ?!しかも何もしてないからね?!」 |